強塩基 水酸化マグネシウム
高校の教科書には水酸化マグネシウムを 弱塩基 としているものがある。
しかしそれだと 塩化マグネシウム は
強酸と弱塩基の塩になるから酸性になるはずだが実際はほとんど中性である。
つまり水酸化マグネシウムは水にほとんど溶けないので
水溶液はごく弱いアルカリ性しか示さないが
電離定数はかなり大きく 実際は 強塩基 なのだ。
(同様に 硝酸銀が中性であることから 水酸化銀も強塩基と考えられる)
強塩基はアルカリ金属とアルカリ土類の水酸化物のみ というのは
あくまで受験技術 と割り切ったほうがいいし
少なくとも弱塩基の例として水酸化マグネシウムをあげるべきでない
水溶液の液性と酸塩基の強さとは異なる
強い塩基でも濃度が小さければ弱いアルカリ性しか示さない
一般的に強塩基とされている水酸化カルシウムだって
溶解度はそれほど大きくないからさほど強いアルカリ性にはならない
そして正塩の液性を問う問題で塩化マグネシウムや硝酸銀を出題するのは
センター試験や大学入試はもちろんのこと高校の定期試験でも避けたほうがいいと思う
水酸化マグネシウムはアルカリではないが強塩基
水酸化マグネシウムを塩酸で滴定したときの滴定曲線も
強塩基を強酸で滴定したときの形になっていて中和点のPHもほぼ7
http://edu.csj.jp/rika-0405.pdf
数研出版のサイエンスネットにも
http://www.chart.co.jp/subject/rika/sc_net/33/sc33-3.pdf
川´・_・`川 塩基とアルカリってどう違うの
ほぼ同じ意味で使う人もいるけど
一般的には 水に溶ける塩基をアルカリ ということが多いね
化学をやってる人はアルカリって言葉を使うのをいやがる傾向があって
塩基性 といいたがるけど
水溶液の性質は アルカリ性 のほうがしっくりくるね
そもそも 塩基 って変な言葉だよ
塩の基って書くけどむしろ塩基を塩から作ることが多い
川´・_・`川 そういえば塩酸も水酸化ナトリウムも食塩から作るね
食塩水を電気分解して作ったのが塩酸や水酸化ナトリウムだから
この2つを混ぜて食塩と水になるのは本来の姿に戻るだけなんだ
塩基も変だし英語の base も違和感がある
やっぱりアラビア語の アルカリ が1番いいなぁ
川´・_・`川 なんか古代のロマンを感じるもんね
アルカリ って言葉は ”植物の灰” を意味する言葉だし
ちゃんとした学術用語なのにマスコミや企業が変な目的で濫用したからね
”アルカリ少年” なんて曲もあったし アルカリのお肌とか
ひどいCMになると
”いい音って空気をアルカリにしてくれる” なんてのもあった
川´・_・`川 いい音を聴いて失禁するのかな
佐紀尿?
川´・_・`川 それを言っちゃだめ〜〜っ
源泉かけ流しの佐紀尿温泉ってないの
川´・_・`川 あのね 単位時間あたりの湧出量に限界があるから絶対無理なの
すごい説得力のあるお言葉
川´・_・`川 大きな声では言えないけどブッバの健康温泉・・・
なるほどあの温泉の効能の秘密はそういうことだったのか
脳に優しい強酸性
川´・_・`川 おまえの頭にあるか理性