午後2時に始まる高石北斎の野望

ハロヲタのための24のガヴォット第2番イ長調 視神経午前2時  

コロイドとコラーゲン

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コロイド という言葉はよく耳にする割には

なんのことだかわかってない人が多いみたいだ。

ゆとり教育になる前は 化学 や 化学Ⅰ の

教科書にもあったんだけど いつのまにか・・・・

 

2004年にgaiaxにあった24のHPを移転した時

嬰ハ短調は2005年にamebloに移ったんだけど

そこでコロイドに関することをちょっと書いていた。

http://ameblo.jp/saki0024/entry-10006635343.html

 

 

 

膠(にかわ)というのは天然の接着剤として

古くから用いられたわけだけど

この膠=コラ を語源とした言葉がいろいろある

コラーゲン(タンパク質の1種)=膠源

コロイド(1nmから100nmくらいの分散質が分散媒の中に分散している状態)=膠状質

コラージュ=(写真などを張り合わせて作るデザインの技法の1つ)

 

 

コラ=膠 を語源とする言葉はたくさんあるわけですが

まず コロイド について

昔 どこかの学者が 物質を

 

結晶するもの=クリスタロイド

結晶しないもの=コロイド

 

に分けたことがありました

学者というのはいつの時代も二元論が好きなんですね

膠は 結晶しないモノ の代表だったので

こういう物質を 膠のようなもの=コロイド と呼んだのでしょう

ところがその後研究が進んで

どんなものでも条件次第で結晶になることがわかってきました。

そこで コロイド というのは 

物質の分類ではなく 物質の状態をさす言葉に変わりました。

 

現在では1nmから100nmくらいの粒子が

他の物質の中に分散している状態をコロイドと呼び

 

分散している物質を 分散質

分散させている物質を 分散媒 

 

と呼んでます

 

ちょうど溶液における溶質と溶媒の関係と同じです。

ただ溶液と違って分散媒は液体でなくてもいいのです

したがって分散媒は 固体 液体 気体

分散質も 固体 液体 気体 が可能ですから

全部で8通りの組み合わせが考えられます

(気体と気体だと混ざってしまうので不可能)

理系の人は受験で勉強した記憶があるでしょ

 

次にコラーゲンについて

 

膠源病 という言葉について

あるところのブログに次のような説明がありました

こうげんびょう【膠原病
膠原病,膠原血管病

(結合組織の破壊としばしばフィブリノイド変性と血管炎を特徴とする一連の疾患.

いくつかの膠原病では自己免疫,特に抗核抗体が検出され,血中に免疫複合体も見出される.

コラーゲンが一次的に関与しているという証拠がないため,

この用語は必ずしも受け入れられていない.

コラーゲン”はかつては結合組織中の特異的な線維素源蛋白を表現するというよりは,

“結合組織”そのものの同義語として用いられていた.

 

つまり コラーゲン は今では物質名として使われているけど

昔は結合組織を指していた ということらしい

ビタミンCが不足するとコラーゲンを合成できなくなるので

血管の結合組織がもろくなり出血しやすくなる

昔はよく 壊血病 といってたけど

血液そのものが壊れるのでなく 血管が壊れるわけだから

壊血管病 というべきじゃないのかと思う

 

 

さて大切なことは

 

コラーゲンはタンパク質である 

ということ

 

すなわちそのままでは絶対に吸収されないから

結局アミノ酸に分解されることになる。

すなわち肉や魚を食べるのと同じ

むしろコラーゲン再合成に必要なのはビタミンC