午後2時に始まる高石北斎の野望

ハロヲタのための24のガヴォット第2番イ長調 視神経午前2時  

2族元素の酸化還元

アルカリ土類に限らず 2族元素は化合物中で常に酸化数+2
これにはほとんど例外がありません

水素は+1 酸素は-2 というのは結構例外が多い。
ところが2族元素に関しては+2以外になることはあまりないのです。


価電子が2 というのは初歩の段階で出てきます
そしてイオン化傾向の大きいものばかりですから
単体(酸化数0)はいずれも酸化されやすく還元剤になります
マグネシウムの単体が空気中で燃える写真や反応式は
昔から中学校の教科書にもよく出ていました。
マグネシウム二酸化炭素すら還元できるくらいです
アルカリ土類はさらに酸化されやすく
アルカリ金属に匹敵するほど強い還元剤になります
(ただし反応はアルカリ金属にくらべておとなしい)


ですから2族の元素は天然には2価の陽イオン(酸化数+2)で存在しています。
マグネシウムやカルシウムの化合物は
これらが 酸化数+2 であることを知っておくと
他の元素の酸化数を決めるときに楽になるはずです。


2族元素の単体は水溶液の電気分解では得ることができません。
これらの陽イオンを含む水溶液を電気分解しても
水が還元されて水素が発生してしまいます。
つまり水よりも還元されにくい
のです。

ということは 単体は水と反応する ということになりますが
マグネシウムの場合は常温では水と反応せず
沸騰水や高温の水蒸気と反応します。
アルカリ土類の場合は常温でも水と反応して水素を発生します。