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99年の9月9日に 元祖サイトを立ち上げたときに
Aのページ というのがあったのを覚えている人はいるでしょうか
意味不明なコンテンツだったですが
最初の気持ちに戻るために できる限り復元してみました
A a ・・・・・英和辞典をひくとたいてい最初に出てくる単語
いわゆる ”ひとつの”という意味の不定冠詞
A ・・・・恋愛の進行にともなって発生する行為の1つ 現在では死語に近い
A・・・等級を表すのに使う が かならずしもいいとは限らない
学校の能力別編成では1番下のクラスに使うことがよくある
だが音楽で A といえば
振動数440Hzまたはその整数倍もしくは整数分の1の音波が
耳に達したとき 脳が感じる音の高さをいう。
聞くところによると 赤ん坊の産声は万国共通で A らしい
テレビやラジオの時報も880Hzだから A である
さて この A であるが 英語では エー とよむが
ドイツ語では アー と読む
さらに イタリア語では ラ とよび 日本語では イ とよぶ
現在たいていの音楽で使われているのは 移調や転調をしやすくし
多くの楽器で合奏するために工夫された 平均率 というもので
振動数の比は無理数になっている。厳密には不協和音になるのだが
ほとんどの人間の耳には判別できないという。
そこで 1オクターブ(振動数の比が1:2)を等比的に12等分したものが
使われるわけだが たいていの音楽ではこれを全部使うことはない
いま 440Hzの音を 0 880Hzの音を 12 とすると
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
のようになる(となりあう振動数の比は同じ)
もしこれらのすべての音をつかって曲をつくると
ひどく無機的で情緒に乏しいものになってしまう
そういう音楽もあるが 多くの人にとって聞いて楽しくないものになる
で この中から いくつかの音をえらんで 音階 というものを作る
実は この音階の種類によって
和風 西洋風 アラビア風 沖縄風 などの感じを出すことができる
それでは実際にこの中から
0 2 3 5 7 8 10 12
の8つの音を選び続けて鳴らしてみると 明らかな情緒が
感じられるはずである。そこで
0=A 2=B 3=C 5=D 7=E 8=F 10=G 12=A
と名前をつけてみる。
BとC EとF は振動数の比が小さいことに注意してほしい。
この音階を 自然的短音階 といい
Aの音を基準にしているので イ短調 という
基準となる音を変えれば 12種類の自然的短音階が存在することになる。
また 0 2 3 5 7 8 11 12 なら 和声的短音階
0 2 4 5 7 9 11 12 なら 長音階 になる
ここまでは中学校の音楽の教科書にも載っているんだが
J-POPを作曲するなら もっといろんな音階を覚えておいたほうがいい
0 3 5 7 10 12
(A C D E G A)
たった5種類の音しか使わないのだが たいへん情緒的で
日本人好みの曲ができる。ただどうしても似た曲になりやすいので
リズムや和声に工夫をして変化をつけるといい
(同じ5音音階でも 学校で習う陰旋法なんかよりはるかに実用的)