午後2時に始まる高石北斎の野望

ハロヲタのための24のガヴォット第2番イ長調 視神経午前2時  

苦鉄質

maiha0022009-05-16

最近 苦鉄質(くてつしつ) という言葉をよく目にするので
検索してみたら コトバンク にマイペディアからの引用があって


>苦鉄質岩・・・有色鉱物(カンラン石,輝石,角セン石,黒雲母など)を多く含み,
        色指数が70(または90)〜40と高く,黒っぽい色をした火成岩。
        斑レイ岩,粗粒玄武岩玄武岩など。
 

とあった。
要するに昔 塩基性岩 といっていたものに相当するようだ。
もちろ岩石は水に溶けないから 塩基性 というのは変だけど
苦鉄質 というのも負けず劣らず変な気がする

鉄=Fe  苦=Mg すなわちマグネシウムのことらしい

そういえば塩化マグネシウムのことを にがり というから
昔から マグネシウムにあたる漢字に 苦 をあてていたのかも
もしかしたら マグネシウムにあたる日本語に 苦素 というのを提案した人もいたのかも
ところが発音するとあまりにも問題があるので却下されたとかね

そういえば天然に産出する無水の炭酸マグネシウムは 菱苦土石 という
(一般に 炭酸マグネシウム と言われているのは塩基性塩の含水塩)


苦鉄質の反対は 珪長質(けいちょうしつ) というらしい
珪長質岩 といえば 昔 酸性岩 といわれていたもの
花崗岩とか流紋岩などの白っぽい火成岩)に相当するわけだ
こちらはもっと変
珪素は元素名 長石は鉱物名
全然違う概念のもの並べて 質 をつけるってどういう神経なんだ
研究者人口の少ない分野なだけにチェック機能が働かないのかも

英語では
苦鉄質=mafic  珪長質=felsic
無理に訳さずそのまま使う手もあったんじゃないか